2024/07/04 11:21
連日、隕石体験談2023を1人ひとり読ませていただき、その解説動画を公開しているのですが、このペースだと今年中に終わるかどうか心配になっている、メテオスの山田です。
さて、先日開催した仙台の隕石マルシェでご依頼された加工についてお話しようと思います。
その方は以前に月のペンダントを購入され、何かの特典で付いてきたモルダバイトのルースをお持ちでした。
ペンダントは身につけられるから良しとして、ルースはどうしたらいいのか?と悩まれていました。
この方は、月のペンダントにモルダのルースをくっ付けるという、センス抜群アイデアのご相談に来られたのです。
答えはもちろんYES。
確かにルースは綺麗だけども、どう使ったら良いのかが私にも分かりません笑
宝石や天然石好きの方は、それらをコレクションして眺めるのが最高なのでしょう。
しかしながら私は隕石屋。天然石の知識は皆無です。
話を戻します。
メテオスには過去にペンダントにモルダバイトのルースをプラスした商品を作ってきました。
お客さんはどこにどうやって付けるのかを迷っていましたので、実際の商品を例にしてご説明と提案をさせていただきました。
無事、納得のいくデザインが出来て、いざ加工。
既存のペンダントにルースを付ける加工は初めてでしたので、見積もりが気になりましたが、凄く高いわけではなく、ペンダントを進化させる面で見れば割と良い加工だと感じました。
しかしこの加工には1つ大きな壁があります。
「隕石がペンダントから取れるかどうか」
ペンダント加工には溶接のような作業をします。ですから隕石が付いていると、熱や衝撃でダメージがくるのでしょう。
詳しくは分かりませんが、職人の先生から隕石が取れれば出来る。と言われました。
実はこのようなケースがあることを私と先生は考慮してペンダントを作っていました。
私たちは、隕石を売ってからお客さんとのお付き合いが始まると思って隕石屋をやっています。
そうなるとアフターケアやリペアが必須になります。その時に困ると想定されたのが、隕石が取れない問題です。
普段身に付けている時には頑丈で取れず、いざその時が来れば取り外せる加工をしています。
しかしそれは100%ではありません。
特にパラサイト隕石の場合、カンラン石が取れる可能性は十分にあります。
今まで取れたことは1度もありませんが、やはり取る時は緊張します。
結果、今回の月の隕石は無事綺麗に取れました。ここからは職人の先生にバトンタッチです。どんなペンダントに生まれ変わるのか、ものすごく楽しみであります。
隕石を原石から加工して、アクセサリーも作っているメテオスならでは出来た事かな?と思っています。
もし加工について何かお悩みでしたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
隕石のことなら、なんでもokです!
それでは、Day8の隕石体験談の撮影に行ってきます。