2024/06/02 13:38

メテオスの山田です。

隕石好きなら誰もが欲しいと思うのがギベオンの指輪でしょう。

スライスから切り抜いたオール隕石の指輪です。




今までは小さな穴を開けてゆっくり丁寧に手ノコで内側を切ったあと、外周を丁寧に切り取って作っていました。

所要時間は、丸1日です。

時間も労力もかかり、他の仕事に影響が出た日もありました。

そんな事が嘘かのように、ニューマシーンは完璧な仕事をしています。

設備導入するのに何日も検討しましたが、結果的にメテオスには必要だったマシーンでした。

Xで作ってほしい隕石のカタチを募集したのですが、そこで猫のリクエストがありました。

無数にある猫の形から1つ絞り込み、昨日、作り終えました。我ながら人気の出るデザインかな?と思います。

まだ模様を出していないので、完成したらXで公開します。

また、1つでは物足りなかったので、肉球のデザインを作りました。肉球はそれぞれのパーツが離れているので、彫りにしました。

キラキラ光るシールのように、見る角度を変えて見るととても綺麗です。

このように毎日が楽しい隕石ライフを送っております。がしかし、ここで2つの問題点が浮かび上がってきました。

1つは端材問題です。

特殊な形に切るとどうしても端材が出てしまいます。サイズにもよりますが、約30%が端材や粉になります。

これはとってもモッタイナイ。

捨てるわけにはいきませんから、細かくカットして細石にしたりしています。

ちなみにこのマシーンから出る隕石の粉は超絶キラキラしています。普段メテオスで扱っている粉とは違い、メタリックです。

あまり量はありませんが、それを使った隕石ボールペンを作ってみようかと思います。ギベオン100%の隕石ボールペンですね。

それにしてもロスが多すぎる…

2つ目はギベオン不足問題です。

まだギベオンの在庫はありますが、スライス品が枯渇してくると予想します。

ニューマシーンには大きなスライス品を使用します。というか大きなスライス品しか使用できません。

テストカットやサンプル作りで大量の大型フルスライスを消費してしまいました。

無かったら買えばえぇやんと思うでしょうが、特に大きなフルスライス品は、市場に出ることは無く、エスケル同様に買いたくても買えない隕石の1つになりつつあります。

ギベオンは小さな標本とデカすぎる原石しか市場に出ません。

ですから今後、大きなギベオンスライス品に付加価値が付き、切る事で価値が下がるとなると、自然とギベオンの値上げをせざるを得ないことにつながります。

なるべくそうならないようにしたいですが、市場相場というのは私一人ではどうにもなりません。

というわけで、新しい事が始まったと思ったら、それに比例して問題点が出てきました。

新しい隕石を作りつつ、問題点を解決するのがしばらくの仕事になりそうです。

頑張ります!