2024/02/18 11:16
昨日イミラックを割ってしまって、1日中、胃が痛いメテオス代表の山田です。
コロナが始まった頃からイミラックの高騰が止まらない現象が起こっています。
コロナが始まり約30%の高騰、そして、今年に入ってから約30%の高騰。5年前に比べると約1.5倍になっています。
これは日本だけでなく、世界中で起こっている現象です。
なぜ高くなるのかは需要と供給のバランスが関係していると思います。
10年くらい前にドイツの「カン!カン!」ってやるカッコいい系のオークションで初めて隕石が登録されました。
そこには世界中のお金持ちが来るのですが、彼らも隕石のトリコになったのでしょう。
資産的価値のある隕石を買いたい人が多くなり、値段が競り上がり、高騰する。こんな流れだと思います。
それは私たちが買う大きな隕石の話です。メテオスでは、そのような大きな隕石を手に入れて、皆さんが買いやすいように小さい標本を作ったら、アクセサリーを作っています。
もちろん、大元の値段が上がればアクセサリーの値段もあがるのは必然です。
今あるイミラックは過去に購入したものなので、今はまだ値上げしなくても大丈夫なのですが、今の在庫が売れて新たに仕入れるとなると、値上げせざるを得ない状況になります。
こう聞くと「イミラックは無いのか?」という質問がきそうですが、結論、あります。
意図的に捨てることはないと思いますから、世界中の誰かしらが持っているでしょう。
なので大丈夫です。あります。
がしかし、特に大きな塊やスライス品は年々市場から姿を消しています。
イミラックの場合、小さな個体よりも大きな個体の方がカンラン石が綺麗なのです。透明感がケタ違いです。
つまり、先ほど述べたオークションにいる大富豪たちがそのような綺麗な個体を持っている可能性が非常に高いでしょう。ここで疑問なのは、
「彼らはなぜ隕石を買うのか?」
ただ嗜好品として持つ方もいるでしょうが、投資目的として持つ人も多いと考えられます。お金持ちなので。分かりやすく言うと「転売」です。
その転売が2度、3度と繰り返される度に高騰されるでしょう。
これは私や私の周りの隕石屋の見解であり、イミラックの値上がりに関しては謎の部分が多いのですが、間違いなく言えるのは、
「綺麗なイミラックほど、高くなり、手に入りにくくなる」
ということです。逆にカンラン石の透けないイミラックは、価格据え置きで在庫もあるということが予想されます。
もしイミラックが欲しいと思うのであれば、今なら、ハイクオリティのイミラックを手に入れたい方が賢い買い物だと言えるでしょう。
「隕石は今が一番安い」という現象はこれからも続きそうです。